日本の歴史の中で、現代ほどアルコールがたくさん飲まれている時代はないと言われています。この30年間でも日本人のアルコール総消費量は1971年の約516万Lから2001年の約1,010万Lへと約2倍に増えており、成人1人あたりでは年間99.3Lも飲んでいる計算になるのです。この量は、缶ビール(350mL)菅さんで284缶に相当します。(※国税発表の酒税課税数量資料より)
しかし、日本人はアルコールに弱い体質の人が多い為、それだけ肝臓がダメージを受けやすく、実際にアルコール性の肝臓障害を起こす人が少なくありません。生活習慣病の中で肝臓病は、がん、心臓病、脳卒中に次いで死因の第4位を占めているほどです。アルコールを摂りすぎると脂肪酸から中性脂肪が大量に合成されて肝臓の細胞に蓄積されるため、脂肪肝が起こりやすくなります。余分な中性脂肪はさらに血液中にも流れ込み、高脂血症や動脈硬化の原因ともなります。
では、アルコールをどのくらい飲むと脂肪肝になるのでしょうか。一つの目安として、日本酒3合(ビール大瓶3本)程度の量を2~3年間毎日のように飲むと脂肪肝になりやすいと言われています。これはアルコールに強い方の例であって、下戸と呼ばれるアルコールの弱い方は1合の日本酒が5合以上に相当するため、そのような方が習慣的に飲み続けると、肝臓病だけでなく、口の中や喉、食堂などに多重がんが発生しやすいとも言われています。(※国立がんセンター東病院調査2001年より)
アルコールが好きなら肝臓を労わろう
健康的な飲み方とは?
- 飲み過ぎない
- ゆっくり飲む
- おつまみを上手に取る
- 肝臓を休ませる
肝臓を元気に回復・修復にご興味がございましたら、ご相談ください